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美味しいレストラン&ホテル遊びにヒトは何を見るのか!? 「TOKYOお食べヂゴク」

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2005年 09月 12日

鰻屋でのすごし方@宮川本店

またしてもだいぶまえのネタ。
鰻が食いたくなったので、以前やったBBQメンツのYと築地の宮川本店に行く。創業明治26年という超老舗である。
さすがに土用の丑の日に行くのはムチャなので一週間前に。
それでも世間が土用の丑の日と盛り上がっているせいか(笑)、店内ベンチで20分ほど待つ。



座席に着いたところで、白焼きとうな丼をオーダー。
新聞でも読みながら待っていると背後の客がやたらと騒がしい。
見れば夫婦とその息子らしき人物がおり、その息子が「遅い」「待たせる」「どうかしている」と
やたらと他人に聞こえるように文句をいっていて不快。
息子といってもどう考えても30歳後半〜40歳代である。やれやれ。粋じゃねぇなぁ。
dancyuの本によれば、ここの店、たしかに小一時間待つ必要があるという。
しかし、他の客まで聞こえるように文句言い散らかす彼はいかがなものか。いい歳こいてね。
そんな早く鰻喰いたきゃオリジン弁当にいけば5分で出てくるゾ(笑)

さて、宮川本店の鰻。まずは白焼きから食べる。
箸を入れると、ホロリと身が取れる……というよりは結構しっかり。ワサビをちょんと乗せて、醤油を付けて口に入れる。
ああ、鰻ってやっぱ魚だなぁって気がする。
なんか、鰻って特別な感じの食べ物で、マグロとかタイとか、アジとかそういう”魚”と
区別されているような気がするけど、やっぱり魚なんだよね。それも川魚。
ちょっと青っぽいコケの香りというか水の香りというか、そんな揮発性の香りが鼻を抜けていくんだな。
そんな、鮎やヤマメと共通する香りがベースにあって、そこに鰻らしい甘さが乗っかっている感じ。宮川の鰻は、そんな脂がじゅっとでるというよりは細かい肉の繊維の中からさらさらと出てくる。
安い鰻はもっと肉と脂が交互に荒く重なってて肉と脂がバラバラっていうか。脂がじゅっと出た後はダシがらっていうか。分離している感じがする。

ああ、白焼きってなんでこんなに美味いんだろう。実はm、蒲焼きより好きだったりする。
これだけでどんぶり3杯はイケます。

うな丼の蒲焼きは思ったよりあっさり。ってかコッテリ甘しょっぱいタレってのはやっぱり安い鰻の味の大ざっぱさを誤魔化すためだったのね。
甘味は少なくて(調べてみたらやっぱ甘味はみりんだけだそうだ)、さらっとしていてするするとゴハンが入っていく。
醤油やみりんが焦げて、なんだか微妙に栗のような香りがした(ような気がした)。
あっという間に食べ切ってしまうのがうな丼の最大の欠点だ(笑)
くだんの文句タレの彼らが帰った後、周りの客同士が「やっと帰ってくれましたねぇ」なんて妙に連帯感あったのがおかしかった。
注文受けてから鰻をさばき、白焼きにし、蒸し、タレを付けて再び焼く……・
そりゃ小一時間もかかるだろう。しかたないじゃん。混んでるんだし。
店は手抜きしてるわけじゃないんだし。
まぁ、こういう文句いう人はきっと自分で料理なんて作ったことない人なんだろうな。
その待ち時間をどう過ごすかも、食べる側に必要なスキル(?)なんだなぁと知りました。

白焼き一人前にうな丼で一人当たり3000円ちょっと。
もっと高級品なイメージあったけど、それほど高くないのね。

by m

by forracingonly | 2005-09-12 02:31 | 和食


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